便利なツールPitを使ってみる

rubyスクリプトに他人に見せたくない情報を埋め込む場合にどうしたらよいでしょうか?githubで公開という場合はまさにその状況、非公開のスクリプトでもなんとなく気持ち悪いなんて時もあります。そういった場合に pit が便利です。以下作者様のページ。
http://subtech.g.hatena.ne.jp/cho45/20080102/1199257680
これで十分かとは思いますが、ちょっと書いてみます。

install

installはgem一発

$ gem install pit

pitはエディタを使用します。その時環境変数EDITORを参照しますので、その設定が必要です。
MacLinuxならば、.bashrcや.barsh_profileなりに

$ vi .bashrc

export EDITOR=/usr/bin/vim

とでも書いてください。

windowsの場合。環境変数設定



windowsの場合(この場合はWindows XPです)システムのプロパティから、詳細設定タブ、左下の環境変数ボタンを押してください。


システム環境変数の新規ボタン(下のほうの新規ボタンです)を押して、変数名にEDITOR、変数値にエディタへのパスを入力してください。画像の変数値はEmEditorの場合です。秀丸エディタだとC:\Program Files\Hidemaru\Hidemaru.exe、WZ EditorだとC:\Program Files\WZ EDITOR 6\wzeditor.exeになります。


その後全てOKを押してウィンドウを閉じます。そして一旦ログオフしてください。

サンプル、登録した情報を表示します

require 'rubygems'
require 'pit'

#設定名はtest、usernameとpasswordを登録
config = Pit.get("test",:require =>{
  "username" => "your username",
  "password" => "your password"
})
#登録された情報を表示
puts config["username"]
puts config["password"]

今回はsample.rbとして保存しました。

スクリプトの実行と、初回時の情報の編集登録

$ ruby sample.rb



初回実行時は埋め込みたい情報を登録していないため、エディタが立ち上がります。今回はyour username、your passwordの部分を上書きして保存、そしてエディタを終了して下さい。情報はMac,Linuxならば~/.pit/以下にWindowsならばC:\Documents and Settings\%USERNAME%\.pit\に保存されます。

その後、以下の通りに表示されます。

test
aaaaa

情報登録後のスクリプトの実行

$ ruby sample.rb

test
aaaaa

今回はエディタが立ち上がらずに実行されます。

情報の再編集など。pitコマンド

$ pit set test

エディタが立ち上がりますので、編集、保存して下さい。